テスラ モデル3を丸一日体験・・で注文をキャンセルした話

世界の自動車メーカーで株価時価総額 世界第二位の会社はどこでしょう?

自動売買ユーザーさんは殆どご存知でしょうけど テスラ(NASDAQ: TSLA)です。

実は、そのテスラの中では最も手ごろで日本以外でバカ売れしている(らしい)モデル3を私は今年の大発会の日に注文してあったのですが、丸一日体験してみてキャンセルしてしまったというハナシです。

・・・何故でしょうか?

自動車業界 株価時価総額(2020/06/02現在)

  • 世界第一位 トヨタ自動車 22.1兆円
  • 世界第二位 テスラ(Nasdaq) 17.98兆円(108円換算)
  • ※参考 Amazon.com(Nasdaq) 133兆円

なんとまあ、TSLAの時価総額はトヨタ自動車に迫る勢いです。

日本ではあまり報道されませんが、テスラ モデル3は米国や欧州、中国ではバカ売れしているそうです。そいえば、2月にフィンランド~イタリアに行った時もテスラはしばしば見かけました。

日本ではあまり見かけないのは、自動車メーカー世界一の国故のオトナの事情なのか、日本人が保守的だからなのかどちらかでしょう。

実際に長時間運転してみると、テスラ モデル3は車には違いありませんがクルマではない何か別のモノ・・・あえて例えるならガラケーに対するiPhoneの違いほどの差があると思いました。

どんなモノだったか少しシェアしたいと思います。

未来感タップリ&いいモノ感に溢れる内外装

写真だとずんぐりむっくりにも見えますが、クリーンですっきりした好印象でした。若干シルバーがかったパールホワイトとルーフが一面ガラスなのが未来感を漂わせます。

テスラ モデル3 performance リアからルーフまでのガラスが特徴的

インテリアはちっとも車っぽくなくスッキリしていますが、いいモノ感たっぷりでした。以前、川崎のショールームにあった白内装(日本では選択できない)は安っぽく見えましたが、黒内装は最先端の金融オフィスっぽくて良かったです。

テスラモデル3 オートパイロットで走行中

超絶バカっ早!&S字カーブを貼りついて曲がる

テスラ モデル3 performance 実物の方がもっとかっこエエ

驚愕なのは何と言っても音も無く始まる超絶加速!0→100km/hが3.4秒だそうです。

アクセルを踏んだ瞬間に思いっきりドカンとくるので同乗者がいる場合には「全開加速するよ」と予告をしてからでないと首を痛めるか、吐き気を催すか、文句を言われるか、もう乗ってくれないかのどれかです。

さらに驚くのは、長野県は峠道が多いのですが急なS字カーブも貼りつくように曲がることです。まるで強力な磁石で路面に引っ張られるかのようにピタッと貼りつく感覚は何か新しい乗り物を運転しているかのようでした。

短時間で充電できる&あまり減らない

電気自動車は充電が面倒という印象がありますが、そんな事はなかったです。

テスラ モデル3 電費が良く松本⇔名古屋は無充電で往復できそう

日産自動車の急速充電気をお借りしましたが短時間で充電でき、名古屋までモデル3をお返しにいきました。長野県松本市出発時点でバッテリー残量43%でしたが、名古屋まで到着してもまだまだ走れる残量がありました。

これは後に1週間お借りしたテスラ モデルSと比較しても、設計も新しく合理的なモデル3の方がかなり電費がよいと思いました。

興味深かったのはアップダウンの大きな峠を超える時です。

当然、電費が悪化して走行可能距離が縮まるのだろうと思いきや、下り道で電気を回収するので平地を走るのとあまり差がでませんでした。

「エネルギー保存の法則・・?、上りで放出する電力に対し、下りで回収する電力は・・」などを妄想しながら走るのは私にとってはこの上なく楽しい時間でした。

オートパイロットには自動売買と同じリスクがある

テスラと言えばオートパイロット(≒自動運転)です。

オートパイロットは高速道路上では松本⇔名古屋間くらいは、ほぼ人間の操作なしで車が自動で運転してくれます。特に雨や濃霧の中では運転者の疲れを激減させてくれます。

特に一般道路では特性を理解してオートパイロットを使わないとアブナイし迷惑

理解して使えばこれほど便利でワクワクするモノはありませんが、自動売買と同じで理解して使わないと大変なコトになってしまいます(日本でも死亡事故が起きている)。

しかしその特性やリスクを理解して使わない人達が死亡事故を起こしてしまったりもしています。自動売買は最悪でもお金を失う程度ですが、どちらも捉え方としては似たところがあります。

とっても素晴らしいモデル3をキャンセルした理由

24時間お借りしてみて、テスラ モデル3はすごくイイものだという事は判りましたが、テスラモデル3のオーダーは数日後にキャンセルしてしまいました。

その理由は自分にとっては快適性に欠けていたからです。

こんな事がありました。

1時間ほどドライブしていると、何故か娘が自分の手をお尻の下に座布団のようにして座っています。

すると「座り心地が悪くてオシリが痛くなってきた。学校の卒業式で木のイスに座っているみたい」というのです。

後で自分でも助手席と後部席に座ってみると確かに面が硬く形状も良くありません。アメリカ人には丁度良い硬さなのかもです。運転席だけはそれほど悪くありませんでした。

あと、高速道路での車内の騒音(エンジン音はしないが、タイヤと路面の音)は非常に煩く私にはガマンならないレベルでした。

もう一点は、頭上のガラスルーフが晴れた日に暑い!後に乗ったモデルSのガラスルーフは暑くはありませんでした。

足回りはそのものは固いことは固いですが、上質感があり好印象でした。

テスラは常に改良を重ねているので、これらの不満点も良くなっていくと思います。ただ、現時点では私にとってはガマンならぬ不満になりそうだったのでモデル3はキャンセルしてしまいました。

それにしてもテスラは、私のようなコンピュータ好きな輩には楽しくて楽しくて仕方ない乗り物でした。自動売買を愛する皆さんはきっと同じように感じるんじゃないかと思いました。

テスラの注文はWebからのみ。GMもVWもそれに追随し始めているようです。

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