Boctok01(自動売買システム)のサヤトリは日経225Mini1枚+TOPIXMini1枚でも使用は可能です。
この場合は30万円ほどあれば資金的には十分始められますが、次にあげる特有のリスクもあるので注意が必要です。
注1:バランスが取れていないためのリスク
サヤトリでは2銘柄を同時に取引し、その価格の「歪」のようなモノを収益化します。
Boctok01(自動売買システム)のサヤトリでは日経225Mini8枚(又は7枚)+TOPIX1枚を基本ペアとしています。
なぜこの枚数なのかは約定代金を揃える為と考えるとわかり易いと思います。
では、日経225Mini1枚+TOPIXMini1枚のペアで取引した場合はどうかというと下図のようにバランスが日経225Miniに偏ってしまった状態になります。
これが取引にどうリスクかというと、サヤトリは大暴落でも大暴騰でも損益に影響を受けずらいという安心感がある取引ですが、この場合には日経225Miniの価格変動が損益に影響を受けることになります(現在のNT倍率ではおよそ30%ほど)。
これが第一点目のリスクです。
注2:寄付きや引けで取引はリスクがある
日経225Miniは十分な流動性(取引量)がありますが、TOPIXMiniは十分とは言えません。
「板情報」を見れば注文が沢山あるように見えても、実はマーケットメーカーが板を並べているだけで実際の約定件数はわずかなモノなのです。
- ABN・アムロ・クリアリング証券(オランダ系)
- メリルリンチ日本証券(米国系)
- ソシエテ・ジェネラル証券(フランス系)
※日本取引所グループの資料参照 2020/02現在
TOPIXMiniで寄り成り注文・引け成り注文がリスクがあるというのは、注文が多い場合には値が飛んで不利な価格で約定してしまう事も考えられるからです。
出来高の少ない取引対象を実際の取引してみると、実にムズカシイなあと感じる事が多々あります。
注3:多数のTOPIXminiを自動売買するのはリスク
サヤトリの取引バランスでは日経225Mini4枚+TOPIXMini5枚でも悪くは無いはずです。
Boctok01(自動売買システム)のサヤトリでは深夜や早朝に注文を出す場合もありますが、板とその枚数も常時監視の上でスリッページが起きないように注文をだしています。
しかし、この場合は流動性の少なさゆえのリスクが発生する場合があります。
どんなコトかというと、「板情報」では確かにあったはずの売り板(又は買い板)が注文を出した瞬間に消えてなくなり、約定は2ポイント(場合によってもっと)も飛んでしまったとかという場合もあるのです。
この場面でのマーケットメーカーの仕組みは興味シンシンですが聞いても教えてくれるはずもありません。
まあ、取引所のコロケーションサービスによる超高速処理をしている事には間違いありません。
以上ですが、Boctok01(自動売買システム)のサヤトリでは最初に慣れるまでは日経225MiniとTOPIXMiniの1枚セットで“練習”し、本格的な使用では日経225Mini7枚(又は8枚)とTOPIX1枚のサヤトリが推奨です。